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日本溶剤リサイクル工業会とは

設立の目的
省資源、地球環境保全など社会的使命達成に邁進しています。
設立趣意書 (PDFファイル:157KB)
溶剤は産業の『血液』

私達の豊かな暮らしは様々な工業製品に支えられています。こうした製品の生産工程では、大量の溶剤(揮発性有機化合物)が使われます。溶剤は生体で言う「血液」なのです。しかし、そのライフサイクルは見過ごされがちでした。省資源、環境保全の観点からすれば、年間71万トンといわれる大量な大気放散は許されません。私達は産業の「血液」を浄化・循環するための「静脈システム」を今こそ確立・拡大しなければならないと考えています。

循環型社会の確立に向けて

日本溶剤リサイクル工業会は、こうした問題意識をもつ組織、個人が集まり、1994年に設立されました。主に参画しているのは、溶剤リサイクル事業を手がける再生業者ですが、同じ問題意識をもつ組織、個人にも広く門戸が開かれています。行政当局や関係機関と緊密な連携を図りながら今後さらに志を同じくする組織・個人をネットワークし、業界に課せられた社会的使命の達成を実現していきます。私達は「溶剤リサイクル」という側面から、省資源・環境負荷の少ない循環型社会の確立を目指しています。

設立の目的
溶剤の流通経路は?
資源の乏しい日本。その日本で、新品として197万トン供給されている溶剤(揮発性有機化合物)のうち71万トン以上が大気放散され、それ以外は産業廃棄物として焼却処分されています。一方、リサイクルはまだ年間20万トンにすぎません。
溶剤のマスバランス
工業製品の生産工程で使用され、そのほとんどは不純物を含む使用済溶剤となります。使用済溶剤は、溶剤ユーザー自身の手によって、あるいは委託再生業者によってリサイクルされている他は、使用工程から大気放散されたり、産業廃棄物として焼却処分されています。もっとも自社で、リサイクル設備を所有できるユーザーは限られていますし、再生業者の働きで再生される溶剤の量も総生産量のごく一部にすぎません。 私達は、もっと環境問題及び資源問題に対し、積極的に取り組むべきではないでしょうか。
溶剤のマスバランス
精製リサイクル量の推移
精製リサイクル量の推移
日本溶剤リサイクル工業会の役割と溶剤リサイクルについて
再資源化と減量化 一度使用すると様々な成分が混入し、廃棄物(使用済溶剤)になってしまう溶剤。しかし、不純物を取り除きさえすれば、資源として再び利用できるようになります。
日本溶剤リサイクル工業会の役割

再生業者は、使用済溶剤を、主に蒸留によって溶剤成分と不純物に分離し、新品(バージン)溶剤同様に使用できるようにしています。
この分離によって、溶剤として再資源化されない部分は非常に少なくなり、結果的に廃棄物の減量化にもつながります。再資源化と減量化-この2つを同時に行なっているのが再生業者です。つまり再生業者は、溶剤という「血液」に対して「腎臓」に相当する役割を果たしているのです。

溶剤リサイクル

従来廃棄されていた使用済溶剤を、主に蒸留によって溶剤成分と不純物に分離し、新品と同様に使用出来るようにします。再資源化と廃棄物の減量化により、地球環境および地球資源の保全に寄与しています。

日本溶剤リサイクル工業会の役割と溶剤リサイクルについて
溶剤リサイクルによるCO₂削減
従来焼却により処理されていた使用済溶剤を、回収・再生することにより、焼却時に排出されるCO2の削減につながります。更に再生品を使用することで、新品(バージン)溶剤の製造工程で排出されるCO2の排出削減や資源保護にもなります。
日本溶剤リサイクル工業会の役割と溶剤リサイクルについて
廃溶剤のマテリアルリサイクルによるCO₂削減量の推移
廃溶剤のマテリアルリサイクルによるCO₂削減量の推移
事業内容
業界に課せられた社会的使命の達成

日本溶剤リサイクル工業会は、溶剤リサイクル情報の受発信基地として、あるいは関連する組織や個人の交流拠点として機能します。事業活動を通じて業界を発展させ少しでも多くの廃棄物をリサイクルする事が使命です。
日本溶剤リサイクル工業会で手掛けている事業
1.溶剤リサイクルに関する調査・研究・啓蒙の実施
2.溶剤リサイクルに関する関係機関等への提言
3.講演会、工場見学会など会員の情報交換、収集の場の提供
4.その他、目的達成に必要な事業
事業内容
出版物
溶剤リサイクルハンドブック

改正大気汚染防止法の施行により揮発性有機化合物(VOC)の規制がスタートし、昨今、溶剤リサイクルがますます注目されています。当工業会は設立10周年記念企画として各界での学識経験者、企業の第一線で活躍する方々にご執筆いただき「溶剤リサイクルハンドブック」を2006年に出版致しました。

<主な内容>
(1)循環型社会を構築するために
(2)溶剤リサイクルおよび周辺プロセスの概要
(3)溶剤リサイクルに必要な物性と試験
(4)溶剤リサイクルに活用できる分離法
(5)装置の運転
(6)溶剤リサイクルプロセス実例
(7)蒸留装置のトラブルとトラブルシューティング
(8)溶剤リサイクルにおける危険性と安全管理
(9)適用法規
handbook
付録として溶剤データベース(CD-ROM)-代表的な溶剤の物性値、蒸気圧計算、法規制などが検索できます。
A5判、334頁。税込み価格10,000円。
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